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Louis XIV / CHROMING ROSE
殺戮の聖典 ★★ (2009-02-11 13:50:00)
HELLOWEEN系ジャーマン・メタル・バンドによる'90年発表のデビュー・アルバム(邦題は「ルイ14世」)。
プロデューサーにHELLOWEENやGAMMA RAY等を手掛けたトミー・ハンセンを迎えている。
バンドの演奏はまだまだ未熟で、ヒステリックに叫ぶヴォーカルが時折耳障りに感じる場面もあるし、疾走感を伴ってクサいメロディを聴かせる手法もHELLOWEENのフォロワーの域を抜け出すまでには至っていないものの、将来性を強く感じさせるバンドであった。
現代の「メロスピ」を思わせる「PHARAO」、サビの歌メロとギター・ソロがメロディアスな「10,000 MILES」、牧歌的な歌メロを奏でるドラマティックなタイトル曲「LOUIS XⅣ」、ヘヴィかつファストな「GODS OF NOISE」、イントロのツイン・ギターによるメロディが格好いい「YOU AND I」、正統的HMチューンの「ANGEL」、フラメンコのようなイントロを聴かせる「SHOOT THE FOX」といった楽曲は、練り不足との感は否めないもののなかなかの出来であるし、何よりもヘヴィネス・スピード・メロディの三要素を兼ね備えたジャーマン・メタル史上に残る超名曲「POWER AND GLORY」を収録しているのが本作の強みであり、この1曲を聴くためだけにこのアルバムを入手する価値はあると言っても過言ではない。

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