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The Headless Children / W.A.S.P.
Resident Evil ★★ (2004-12-13 21:38:00)
1989年発表の4th。
L.A.メタルから脱したいと考えて作られたかどうかはわからないが、あからさまな明快パーティーソングは消え、重厚さや今までに無かったドラマ性を得たことによって、もっと正統派なヘヴィメタルへ急接近し、特にブリティッシュな音に最初はただただ驚かされた。言ってしまえばもはやL.A.メタルではなく正統派HMとしてのW.A.S.P.の魅力が解き放たれている。疾走感を推し進めたアグレッシヴなパワーナンバーも、ドラマティックな重厚HMナンバーも、アコースティカルな泣かせるバラードにもかつてのファニーな面影は皆無。かといって元々曲作りには定評があった彼らだ。キャッチーさはプラスへと加担され、水を得た魚のように今まで以上にメロディセンスが研ぎ澄まされている点にも凄味を感じる。アルバムとしても良く出来ており、特に前半①~⑤の並びは秀逸で、その後もヘヴィメタリックな佳曲が最後まで続く。幕開けを飾る①なんてW.A.S.P.をL.A.メタルバンドとして敬遠してる正統派メタルファンにバンド名を知らせずに聴かせたら絶対気に入るよ。う~ん、名盤。こんなにかっこよくて良いのか、W.A.S.Pよ。
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