この曲を聴け!
猿真似と豊潤
YOSI (2002-11-27 17:23:00)
こんな意見があります。
「この世にオリジナルなど存在しない」
音楽以外にも当てはまりますが、どんな斬新なアイデアも、必ずそのヒントになるものが過去にすでに存在している。音楽の世界でも、「突然変異的で誰にも影響を受けていない孤高のバンド」なんて絶対に存在しない。そもそも「ロック」そのものが黒人音楽のブルーズを白人がパクろうとしたら何故か違うものになってしまった、そういうものだと説明する評論家もいます。HMではないですが僕の大好きなブリティッシュ・ロックバンドにXTCというのがいますが、そのリーダーはこういってます。「創造なんてできない。できるのは誤った解釈だけ」「僕達は音楽の挽き肉製造機、好きな音楽をなんでもかんでもつめこんで、砕いて混ぜて出すだけ」。しかし彼らの音楽は「唯一無二の変態ポップ」と呼ばれてます。実際超個性的です。なぜ個性が出てくるかというと、吸収した音楽を自分の音として吐き出す際に、自分の解釈が入って全然違うものになっちゃうから。そしてあまりにもいろんな音が組み合わさって元の要素が分からなくなっちゃってるから。
ですからオリジナリティがないと呼ばれるバンドの場合、
「好きな音楽ジャンルの種類が少ない、または一つのバンドの影響しか感じられない」
「オリジナルを尊敬するあまり、自分の解釈をいれようとしない」
ことに原因があるのだろうかと。ただし、オリジナリティがなかろうが、自分が影響を受けたバンド以上のクオリティになっちゃえば、それは「模倣者」ではなく「後継者」と呼ばれるわけです。その域まで行くのは難しいでしょうが。
→同意