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レイ・ギラン
ひょうすべ (2003-11-30 00:00:00)
では、SABBATH時代のいきさつを・・・。
レイは、当時のベーシスト、デイヴ・スピッツの紹介でSABBATHに加入しています。
そのときSABBATHにはグレン・ヒューズがヴォーカルとして在籍していましたが、クスリとアルコールで、まともに歌える状態ではありませんでした。
それに追い討ちをかけるように、ツアー前日にマネージャーと口論になり、殴られ、眼底骨折と最悪な状態でした。
グレンを解雇することは決定していましたが、後任が見つからない。そんな時にデイヴが紹介したのが、レイです。
レイはSABBATHから声がかかる数日前にあのミュージカル“CATS"の主役抜擢の連絡をもらっていたそうです。
さて、レイを加入させた新生SABBATHですが、母国英国では、「アメリカ・インディアンが英国の誇りのバンドのフロントになぜ立っている?」ということで、かなり非難を浴び、“グレン"コールのないライヴはなかったそうです。
英国ツアー終了後、メンバーはNYでレコーディングに入ります。そして「THE ETERNAL IDOL」は完成をしますが、その時のプロデューサのジェフ・グリックスマンが、レイをクビにして、トニー・マーティンを新加入させ、ヴォーカルトラックをすべて、マーティンに差し替えを行ってしまいました。
トニー・マーティンによれば、このアルバムの“NIGHTMARE"にある笑い声がレイだそうです。
その後レイは、BLUE MURDER~BADLANDS~SUN RED SUNと渡り歩きますが、AIDSが原因による合併症で32歳で亡くなってます。
レイのSABBATH時代の音源ですが、ブートで何種類か出ています。個人的に実際に聴いてみて、なぜSABBATHを解雇になったのかが判らない程、素晴らしい歌声です。
やはり“アメリカ・インディアン"という彼の血が解雇に関係していると疑わざるを得ないぐらい素晴らしいです。機会があれば是非聴いていただきたいです。
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