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Burning Bridges / ARCH ENEMY
うにぶ ★★ (2003-02-07 00:04:00)
メロディを大幅に強化した3rdアルバム。ここまでくるともはやメロデスとも言い難い気も…。これをデスメタルと言ったらデスメタラーは怒るんじゃないでしょうか。楽曲は普通のメタルだし、ヨハン・リーヴァの声もメロディを追ってて、ちょっとドスのきいた声で歌ってるってくらいの印象です。それを軟弱になったととるか、より聴きやすくなったとするかは人それぞれでしょうが、大半の人はただ曲がいいアルバムと評価したんじゃないでしょうか。デス声に抵抗があるけどARCH ENEMYを聴いてみたいという人はこのアルバムから入るのがいいと思います。
デスメタルの攻撃性はなくとも勢いはあるし、言うまでもなくギターの奏でるメロディは絶品。このアルバムではソロだけでなくリフもずいぶんキャッチーですね。曲調もそれぞれバラエティに富んでいて飽きさせません。
最初は曲の展開が強引に思えましたが、聴いているうちに全然気にならなくなりました。かえって次作のようなストレートな曲調が物足りなく感じられるくらいです。これはヴォーカルの表現力も大きいのかも。
アモット兄弟のギターは「××風なフレーズ」が多いのは確かですが、そこはHMの伝統を踏まえた上で、きっちり自分達で消化して個性を加えているのでそれほど気になりません。特定の個人のパクリに終始してるわけじゃなくて幅広いし。(5)「DEMONIC SCIENCE」終盤のリードギターなんてまるで松本孝弘みたいで笑いました。たぶん同じようなものに影響されたんですね。
とにかく全曲かっこよくてメロディアスで、素晴らしいメタル・アルバムです。名盤でしょう。

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