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ミュージシャン語録
Spleen (2010-05-24 01:39:00)
「俺は何度もこのアルバムを分析してきた。それから、何故こんなことが起きたのか、何がいけなかったのか、自分自身を分析してきた。
答えは沢山あって、どれも極めて個人的なものだ。簡単に言えば、幸せな時には、俺は自分らしくて人に愛される音楽を書けないんだ。
(中略)俺が幸せな状態で何かを作り出すと、そいつは酷く台無しになってしまうんだ。
俺は不幸な時が幸せなんだろうな」
トム・G・ウォリアー、「失敗作」たる『Cold Lake』について語る。来日の予習にTriptykon記事を漁っていた時に発見しました。
簡潔に言うと、恋愛面で幸せだったので、スタジオや世の中のことはどうでもよく思えてしまい、自分でコントロールすることを放棄した結果があのヘアメタル路線だったそうな。
いわく、「背景がどうあれ、全責任は自分にある」……顔つきも厳しいけど、自分に対してはもっと厳しい人です。
ファンの幸せとアーティストとしての幸せの為に、個人としての幸せを犠牲にしなければならない。トムも因果な人です。
そして、アルバムを聴いての幸福感もトムの不幸の上に成り立ってると考えると、こちらも複雑な思いです。
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