この曲を聴け! 

流麗なる速弾きギタリスト、ジョーイ・タフォーラ
METAL GALAXY (2004-01-03 13:32:00)
先日お伝えした通り、改めてジョーイ・タフォーラの『OUT OF THE SUN』を聴いてみたので、再度コメントします。
ジョーイ・タフォーラはアメリカのローカルバンド JAG PANZER で活動後、トニー・マカパインとポール・ギルバートのレッスンを受けて、この『OUT OF THE SUN』をリリースしています。Kbとプロデュースはマカパインで、ポールもGでゲスト参加してます。
そんな訳で、アルバム全体の感触はマカパインその他シュラプネル系と殆ど一緒です。敢えて言うなら、マカパインの『EDGE OF INSANITY』にヴィニー・ムーア『MIND'S EYE』の要素を盛り込んだといった感じです(『MIND'S EYE』のKbもマカパインですし・・・)。
ジョーイ・タフォーラは元々フュージョン寄りのギタリストであり、クラシカルなアプローチはマカパインやポールのレッスンによって得られたものです。そのため、クラシカルなフレージングはマカパイン直系のお約束パターンとなってしまうのは仕方ないでしょう。そこで違いを出すべく、所々でアラン・ホールズワース調のフュージョンチックなフレーズを弾いています。
改めて聴いてみた感じでは、意外に聴きやすいアルバムでした。比較的メロディーが馴染みやすく、展開にも起伏が比較的感じられます(あくまで「比較的」ですが・・・)。マカパインやヴィニー・ムーアが好きな方にはオススメです。
ちなみに次作『INFRA BLUE』も改めて聴いてみました。ネオクラ路線を脱して挑んだ、彼本来の路線であるフュージョンチックなアルバムです。
しかしこれをフュージョンと言ってよいのやら・・・。まず主メロがハッキリしていないので、キャッチーなのかそうじゃないのか戸惑ってしまいます。また1曲目はシャッフルブギーな曲調なのですが、このタイプの曲をなんといきなり4曲連続で聴かされます。最初はCDを通して聴くつもりだったのですが、さすがにこれにはギブアップしてしまいました。同じシュラプネルでも、ダーレン・ハウスホールダーの方がよっぽどフュージョンセンスがあると思います。
なお、このアルバムはリリース当時各雑誌で酷評されました。
→同意