この曲を聴け!
孤高の鬼才ギタリスト、ジェイソン・ベッカー
gen改めgen (2003-12-20 23:08:00)
>KILLERGUEENさん
今のところ有効な治療方法の無い難病ALS。意識は全く不変らしいので、ジェイソンは本当に辛い日々を過ごしているでしょう。
彼が話すら出来なくなってしまう少し前に、わずかな眼球の動きを基にスクリーン上のアルファベットを使って会話をすることが出来るシステムを用い、最後のインタビューを行われました。そこにあった彼の発言の中に
「今の僕はもうギターを弾くことは出来ないけれど、ただこうやってギターを眺めているだけでも幸せなんだ。だって最高に美しいものじゃない、ギターって」
もう私はこの一文を読んだ時涙が止まりませんでしたよ。
「PERPETUAL BURN」素晴らしいアルバムですね。「AIR」はそれこそもう絶品の曲ですね。(またこの曲は若くしてクラシックの対位法を用いているということで、それを会得しているジェイソンにまた別の意味で当時皆驚愕しました)
その他に、マーティとのカコフォニー(1st,2nd)もありますが、他にもあります。
DAVID LEE ROTH「A LITTLE AIN'T ENOUGH」アルバムは、レコーディングギタリストは、彼です。(途中加入なので、全てが彼の音ではありませんが、リードプレイは全て彼です)
このレコーディング後に、ツアーで世界中に彼の力を披露せしめるという時期に、魔のALSが彼に襲いかかってきました。よってツアーは彼ではありません。
「PERSPECTIVE」アルバム。これまた心を洗われるようなアルバムです。ここでは彼に成り切った、名手マイケル・リー・ファーキンス(エレキギターにカポタスト&指弾きという独自の個性で一躍有名になったギタリスト)のプレイでジェイソンの曲が聴けます。勿論ジェイソンのプレイも聴けます。
このレコーディング時、マーティはマイケル・リーのプレイを聴いて「スタジオに入った瞬間、そこに居るのはジェイソンかと思った。それくらいマイケルのプレイはジェイソンに成り切っていて、カコフォニー時代を思い出して感極まったよ」とのコメントを残しています。このアルバムはシュラプネルからではなく、日本のみリリースとなりましたが、売り上げの一部がALS基金に回されるということでした。今でもカタログには生きているんでしょうか…
5歳からギターを始め、天才の名を欲しいままにカコフォニーデビュー時17歳でシーンに衝撃を与え続けたジェイソン・ベッカー。医学がALSを打ち負かす日が一刻でも早く来ることを願ってなりません。
そしてまた彼のプレイが聴けることを願ってなりません。
→同意