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IRON SAVIOR 『CONDITION RED』について ~C3さんへ~
クーカイ (2003-01-05 15:51:00)
>C3さん
IRON SAVIORの『CONDITION RED』、購入しました。
おそるおそる聴いてみましたが、かなりの好感触です。確かにかなりジャーマンメタル臭はありますが、普遍的な格好良さを持つHMと認識してよいかと思います。個人的には、ジャーマン"系"メタルを評価する唯一の基準であるHELLOWEENの『KEEPER~』二部作と比較すると、『KEEPER~』二部作を(普遍的に見て)95点だとすると、『CONDITION RED』には85点は付けても良いかと思います。
さて、そこで我ながら疑問に思いました。どうしてIRON SAVIORは聴けてSONATA ARCTICAの『SILENCE』は聴けないのか。
SONATA~を引っ張り出して本作と『SILENCE』を聴き比べてみた結果、以下のようなことがわかりました。
① サウンドプロダクションは『CONDITION RED』の方が良い。
なによりギターのエッヂが立っていますし、ギター、ベース、キーボードの音色が渾然一体とならず、きっちり分離して聴こえます。
② ドラムがツーバス一辺倒ではない。
ドラマーはかなり意識して自分なりに"オカズ"を織り込んでいます。テンポチェンジも巧みですし、聴いていて飽きさせません。誰かと思ったらトーマス=ナックでした。この人はGAMMA RAYに居た人ですね。GAMMA RAYでのプレイを聴いた時には特に思うところはなかったですが、本作を聴く限りではかなりの芸達者だと評価できます。
以上に挙げた2点の違いが存在することにより、本作の価値は私自身の中で非常に高いものとなりました。そして、つまるところSONATA~も今後サウンドプロダクションのレベルをアップし、ドラミングに工夫を施せば(同じテンポで叩き、しかもドラミングに工夫が足りないプレイは、いかに早くツーバスを蹴っても単調で退屈です)、今まで以上の成功を収めることが可能なのかなと思いました。色々な意味で興味深い体験となりました。お勧めして頂き有難う御座いました。

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