この曲を聴け! 

独り言
YOSI (2002-11-07 16:25:00)
僕が考えるに、ロックにおける悪魔主義ってのもいろんなパターンがあるんです。一つは5150さんの仰る「社会や思想や親や宗教に対する反逆」の意味。「悪魔=反抗者」ということ。僕は今ROLLING STONESにはまりまくってますけど、名曲「悪魔を憐れむ歌」で登場する悪魔はまさに反逆のロックスター、悪のヒーローって感じです。その意味ではブラックメタルだけではなくロック全般が悪魔の音楽ですね。KISSとかZEPとかBEATLESですら。あとこれに似てるんですが、「悪魔」を象徴的な意味で使うもの、「犯罪」とか「戦争」とか「ドラッグ」とか「人間の持つ闇」の象徴としての悪魔。基本的にSABBATH、SLAYERなんかもそうですね。あとは本当に悪魔主義な人たち。キング・ダイアモンドなんかそうですけど、でも彼は意外と良識人。昔のインタヴューで読みましたけど、「俺は誰にも迷惑をかけないし、ファンに悪魔主義を強要したりしない。むしろ神を信じなければ罰を受けるとか脅してるやつのほうが思想的に危険だよ」とか言ってました。あとはこれらの混合パターン、マリリン・マンソンなんか全部ありだと思います。
でもこれらの人たちは殆ど良い人。少なくともインタヴューで読む限りはものすごくまともなこと言ってます。
問題の「犯罪・殺人まで犯すミュージシャン」ってのは、むしろ少数派。悪魔的な音楽を演奏したり聴いたりするから、そういう犯罪者になったのではなく、「実践を伴う真性の悪魔主義者」がたまたま音楽もやっていたってことでは。まあそういう「本物」の人がやってる音楽には確かに「怖さ」、「迫力」が伴っているかもしれませんが、それはそういう予備知識があるからかも知れません。知らない人が聴いたらデスメタルなんてみんな「異常者の音楽」、周りの人に何でも良いからデスメタルを聴かせて、「このバンドは全員前科百犯、殺人、強姦、放火なんでもありの猛者ぞろい」とかいったら多分みんな信じるし、そんな音を聴いてる僕も白い目で見てくれると思います。僕の結論としては、音楽そのものに罪はない、犯罪者の音楽を聴いていても、悪魔主義を標榜するバンドをやっていても、自分がそんな犯罪に無縁でいればよいと思うんですが。
→同意