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Metallica / METALLICA
酒とバラの日々 ★★ (2004-02-17 13:13:00)
自分はメタリカって意外と計算高いバンドで、このアルバムでの彼らは時代の空気を敏感に察知してこういうサウンドを作り上げていったのだと
思っていたんですけど、そうではなく彼らの感じるままに「必然的に」こういうサウンドに「なった」のだとしたら、これはすごいことですよね…
当時のへヴィメタル・シーンのトップにいたバンドの中でも、後づけでこの時代のサウンドに対応していくバンドがほとんどなのに、
彼らの場合は自分たちからこのサウンドを作り上げていった…これって本当にスゴいことだと思います。
彼らの本質ってあくまでライヴにおける、自分たちとオーディエンスとの関係性の中から作り上げていくヘヴィ・ミュージックなのかもしれません。
商業的な成功や市場のトレンドはあくまで後からついてくるもので、眼中にない、と。
この姿勢を貫き通し、なおかつそれを商業的な成功まで結びつけることができるヘヴィメタルバンドなど彼らぐらいでしょうか??
…86年の「メタル・マスター」が市場の動向と関係なく、自分たちのサウンドを貫き通した傑作と評されるのに対して、
このブラック・アルバムはあまりの商業的な成功から、トレンドに魂を売ったと評する人もいるかもしれません。
でもそうではないと思います。このアルバムでも彼らの本質は何も変わっていない。

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