この曲を聴け! 

Trilogy / YNGWIE MALMSTEEN
メタラァ ★★ (2004-11-29 22:49:00)
「もうこんなジャケ、21世紀には作られないだろうなぁ…」と思わずにはいられない、イングヴェイVSドラゴン(頭3つ!)のジャケが「ワッハッハ!」って感じです。(笑)いや、別にバカにした笑いではなくて、ある種の愛着?みたいなもんです。
それはさておき、内容はかなり良いアルバムだと思います。
まず楽曲は当然充実してます。このアルバム以前よりも"キャッチーな要素"が増えた気もするけど、次作「ODYSSEY」程ポップなわけではない。("キャッチー"と"ポップ"は同意語じゃないしね)キャッチーな曲調ながらもしっかりイングヴェイのそれとわかる曲ですね。
個人的には「これだ!」というような曲はないんですが、代表曲と呼べる「YOU DON'T REMEMBER,I'LL NEVER FORGET」や疾走曲「LIAR」をはじめとして、その曲もレベルの高い楽曲ばかり。
押し引きもなかなかしっかりしていて飽きも来ない。
ただ、イングヴェイがプレイする(とクレジットには書いてある)ベースは、大抵はあまり気にならないけど、落ち着いたインスト「CRYING」では若干その音色が不似合いな気も。マルセル・ヤコブだったらなぁ、とか思ってしまいました。まぁ、疾走曲には合ってると思うからアルバム通してだとそんなに大きな問題でもないんだけど。
マーク・ボールズもやっぱり上手いですね!このアルバムではちょっと押しが強い気がするし、『ALCHEMY』ほど超絶ハイトーンも目立たない。けど、声量はやっぱ凄い!
さて、イングヴェイ本人のプレイは、事故前ってことでさすがのものだけど、なんとなく、"弾きまくるだけ"っていう部分がほ~んの若干見え隠れしてる気も…。でもまぁ、俺のそんな邪心も吹き飛ばしてくれるくらいの凄まじいプレイなんで大して気にならないですけどね!(笑)
あと、ドラムの音、というかスネアの音が、ハッキリ言って嫌いなタイプの音なのが残念だけど(こういうのを"ハネる"って言うのかな?)、こういう音は80年代後半とかにやたらと多いので許容するしかないと思い込んでます。イヤほんと、こういうドラムの音だっていうせいで俺が好きになれない曲は洋邦問わずにかなり沢山ある。
上にも何人かいらっしゃるようですが、俺も「これが最高傑作?」な感じです。さっきも言ったように「これだ!」って曲がないし…。ただ、俺はイングヴェイのアルバムで「これだ!」って思うようなものがなかったりするんだよなぁ。このアルバムは捨て曲なしだけど物足りないし、『THE SEVENTH SIGN』は名曲揃いで素晴らしいんだけどほんの若干好きになれない曲があるし…。

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