この曲を聴け!
Episode / STRATOVARIUS
けんしょー ★★ (2005-01-28 15:46:00)
世の中にここまでいわゆる「メロスピ」が流行ったのは、実はこのアルバムのおかげ(せい)じゃないかと最近思います。
それまでは北欧のかほりのする、煮え切らない楽曲をコツコツとプレイしてて、
個人的にはその情けなさを愛聴の対象にしていたのです。
が、しかし。
このアルバムから、ドラムになんとヨルグ・マイケル加入。
嫌な予感はしていたんです。
大体北欧の線の細い音にツーバスをドコドコされたら哀愁なんかあったもんじゃねぇ。・・・と。
案の定、ドラムがうるさすぎ。芸もなくただドコドコドコドコ・・・。
ライブに行ったら、そりゃアドレナリンが出ますからいいんですがね。
さてさて。
亜流・パクリの嵐のGに、どこにでもいそうな線の細いVoを搭載、キーボードで装飾して目線を散らばらせ、あとは勢い任せにドコドコやっちまえ!!!という、実にわかりやすい構図が完成したSTRATOVARIUS。
若者はおんなじ様な曲ばっかでも頭が振れれば良く、
年よりはおんなじ曲ばっかじゃねえか、と離れていく。
そうするとあら不思議。
製作過程が簡単な音楽なもんで、「Oh,ストラト最高デース!!」という北欧の若者たちが
雨後の筍のようにモソモソと顔を出し、それを主食にする世界各国の若者たちが
あたかもSTRATOVARIUSとそのフォロワーこそ教祖、みたいな感じで喜びだす。
実はDIOのようにミッドテンポでじっくり聴かせることができないため、自然に疾走曲の嵐にならざるをえなかっただけじゃねえか、というのは邪推かな。
と、ここにめでたく「メロスピ」ブームが完成、という、
そんな時代考察は余計なお世話でしょうか。
まあ、それはそれ。
このアルバムはSTRATOVARIUSのある意味記念碑みたいな作品です。
メジャー昇格の。
雨後の筍は自然現象です。
ブームがいい悪いじゃなく、このアルバムがブームを作るきっかけになったんでは、という考察でした。
あしからず・・・。
→同意