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Thundersteel / RIOT / RIOT
火薬バカ一代 ★★ (2009-09-06 21:28:00)
RIOT復活作にして、多くのファンが「彼らの最高傑作」と太鼓判を押す'88年発表の6thアルバム。個人的にも自分の
お金で初めて購入し、HR/HMにのめり込む切っ掛けとなった作品という事で、非常に思い入れを感じている1枚。
豊かな声量を活かして歌いまくるトニー・ムーアと、元JUGGERNAUTの名ドラマー、ボビー・ジャーゾンベクを得て
(但し、本編の半分でDsを叩いているのはLION時代のマーク・エドワーズ)、かつてのオーセンティックな
HMサウンドから一気にパワー・メタル色を強めた本作の魅力は、痛快なハイトーンVo、手数の多いダイナミックな
ドラミング、そしてシャープに切り込んで来るツインG(でもバンドはシングルG編成)が一丸となって
都会的な哀愁を伴い疾走する、アルバム表題曲①に集約されているといっても過言ではない。
HMのカッコ良さを余す所なく体現した、この超弩級の名曲だけでもお腹一杯だが、本作にはこれ以外にも
ライブでお馴染みの④を手始めに、スピーディな②⑤、重厚且つ劇的な③、憂いに満ちた歌メロが秀逸な⑥⑧、
これぞマーク・リアリ!という演歌ばりの泣きメロが炸裂する⑦等、「この1曲のためにアルバムを買う価値あり」
クラスの名曲をゴロゴロと収録。これ聴いてピンと来ないようなら、RIOTはおろかへヴィ・メタルすら
聴く必要はない・・・と思わず極論したくなる鮮烈な魅力を備えた傑作。
スピード/パワー/メロディという「へヴィ・メタル三種の神器」が高い次元で融合を果たした
HR/HM史に燦然と輝く名盤ゆえ、RIOT入門編のみならず、ヘヴィ・メタル入門編としてもどうぞ。
10月に行われる予定の、トニー擁する編成での来日公演も楽しみだ。

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