この曲を聴け!
Led Zeppelin Ⅱ / LED ZEPPELIN
3割2分5厘 ★★ (2004-01-26 21:00:00)
4作目が「天国への階段」を収録しているということで名盤なら、
こっちは実質的名盤であり、最高傑作なのは、このサイトでのランキング(現在4に次ぐ2位)を見れば分かる通りです。
13歳でB'zのパクリから洋楽に入ったわけですから、当然「HEARTBREAKER」を聴くためにこの作品を聴いたわけですよ。
・・・何このスカスカの音質。ギターリフとか細いし、ドラムも音が小さくてポコポコやってるだけじゃん。ボーカルなんか変な叫びしてるし。「胸いっぱいの愛を」中間部長くてウザイ再生停止。
な具合で、結局俺はBON JOVI、IRON MAIDEN、HELLOWEENという感じでよくあるようなメタルへの足の踏み入れ方でメロスピとかデスメタルとか聴いていきましたとさ。
でも、大半のメロスピが「いい年してなにやってんの!?」的ダサさ、陳腐さを持っていることに気が付くと、
70年代のスカスカな音質の中に、未開のハードロックという分野を開拓した一級のパイオニアたちの見事な個性の融合に心地よさを感じてる自分がいる。
実は細いギターの中に、ジミーペイジという天才が織り成す無限のオリジナリティがあり、
ポコポコのドラムに、ジャズで鍛えた亡きボンゾの繊細さが光っていて、
その間をジョーンジーのベースが見事に埋め、ロバートのシャウト含めメンバーの個性が強すぎて変な音楽になるところをしっかり繋いでいたことに、
高校生のうちに気付けてよかった。この本当に素晴らしい音楽をあと50、60年はパーフェクトに楽しめるってことだから。
短時間で、しかもその場その場でレコーディングされたとは思えないアルバム全体の見事な流れ。
HEARTBREAKERでいきなりギターが太くなるような、音質のズレもこの作品のスパイスになってる。
当時の彼等は、若さにまかせた「神懸かった」勢いを持ってたんだと思う。
もちろんどの作品も好きだが、この2ndの神秘すら感じる一体感は見事だ。
最後に。頼むからベースラインをじっくり聴いてほしい。
この作品のMVPこそジョーンジーです。
【人生のアルバム⑩選 part9】
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