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Close to the Edge: I. The Solid Time of Change / II. Total Mass Retain / III. I Get Up I Get Down / IV. Seasons of Man / Close to the Edge / YES
エンジェルフォール ★★★ (2006-04-21 03:04:15)
まさにプログレッシブロックの定義である大作志向やクラシックとの融合、文学的な歌詩などといった要素を内包し、それを世界に知らしめた功績は計り知れない。それほど『プログレ』という一つの奥深い音楽ジャンルのイメージがこの曲に集中する。
「Close To The Edge」はまさにYES5人のそれぞれの技術と個性がぶつかり合い、混ざり合って、創造された輝かしき芸術性に富む楽曲である。
そして楽曲自体は約18分を緊張感、完璧なテクニカルアンサンブルと変化に富んだ展開がその18分という時間感覚を麻痺させる。イントロで解き放たれた目まぐるしいほどの技術と感性が生み出したアンサンブル。そしてこの曲のメロディアスなテーマを経て、アンダーソンが形而上的な難解な歌詞を飛ぶ鳥のように歌い上げていく。その後、オルガンのテーマが動から静への変遷を告げる。幻想的な静寂にシンセを背景にYESの美しいコーラスワークがさらなる幻想世界へ引き込んでゆく。それから荘厳なチャーチオルガンが滝のように流れ落ち、眠りから覚めたようにまた5人の技巧が炸裂し、リックの流麗で華麗なオルガンソロから、さらなる演奏の頂点へ上り詰めてゆく。そして感動的なクライマックスが聴く者を待っていた…

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