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New Jersey / BON JOVI
酒とバラの日々 ★★ (2004-01-30 22:14:00)
「ワイルド・イン・ザ・ストリーツ」で一夜にしてスターバンドとなり、まさにアメリカンドリームを体現してしまったボン・ジョヴィが、
プレッシャーに悩まされながらもまたまた大ヒットさせてしまったベストセラー。
聴いていてとても若々しい印象を受けます。80年代というジェットコースターみたいな時代の中で、
若さに任せて思いっきりありったけのエネルギーを振りしぼって作り出した、そんな作品のように感じます。
前作の「ワイルド・イン・ザ・ストリーツ」がいかにもな80年代パーティー・ロック路線だったのに対して、
この「ニュー・ジャージー」では少し枯れたというか、土臭さというか、もっと言ってしまえばジョンの敬愛する
ブルース・スプリングスティーンのような色合いを感じます。
1995年の「ジーズ・デイズ」でこの「土臭さの追求」は見事に花開くことになるのですが、その萌芽はこのアルバムから始まっていたのかも…
MTV隆盛とともに語られることの多いボン・ジョヴィですが、「アメリカのバンド」としてのアイデンティティを追求するという意味では、
意外とバンドの姿勢は首尾一貫としているのかもしれません。…まあ、また「クラッシュ」でそれは覆されるわけですが。
いずれにしろ今作は力強い名曲がズラリと並ぶ80年代ボン・ジョヴィの金字塔。

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