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The Magician's Birthday / The Magician's Birthday / URIAH HEEP
杉本 剛 ★★★ (2008-07-26 15:30:48)
アルバムの最後を飾るタイトル・チューン。ケン・ヘンズレーが描いたショート・ストーリーをモチーフとした10分を越える長尺曲で、大きく分けて3つのヴァースからなるプログレッシヴな構成となっている。ミック・ボックスの耳に残るギター・リフで幕を開け、デヴィッド・バイロンの表現力豊かなヴォーカルとゲイリー・セインのメロディアスなベース、そして悪魔的なコーラスとチューブラー・ベルが魔界の雰囲気を醸し出す。そして最大の聴き所は中間部のギターとドラムのバトルだ。ワウワウ・ペダルを多用したボックスのギターが延々と続き、リー・カースレイクも多彩なフィル・インで応戦。時折ヘンズレーのシンセが顔を出す。そしてフィナーレはバイロンとヘンズレーを中心としたヴォーカル&コーラスで最大の盛り上がりを見せる。非常に計算しつくされた曲構成には脱帽。バンドとしての一体感と円熟味がピークに達し、アルバム全体の質の高さを象徴するような名曲に仕上げている。これがヒープの実力だ。
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