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SOUND HORIZON
Usher-to-the-ETHER ★★ (2008-10-03 21:43:00)
SOUND HORIZONの凄い所って、例えばメタルやジャズ、プログレを初めとして
ロシア民謡や教会音楽など様々な音楽を取り入れていながら、アウトプットが
非常にキャッチーなところだと思います。
物語にしても、元ネタやトリビア的知識、曲同士の繋がりの解釈など枝葉末節には
確かに難解な部分があるかもしれませんが、根幹のストーリー自体はどの作品も
分かりやすくてシンプルで、間口が広い感じ。
だからこそ新作も(現時点で)6万枚以上のヒットになったんじゃないかと思います。
でも、それだけに、今回のキャラ名をギリシャ文字で表記したりといった
どうでもいい部分での不親切さは頂けないかも…。
歌詞をギリシャ語で歌ったりとかは雰囲気が出るし良いと思うんですが、
主人公の名前くらい明記しても別に雰囲気壊れたりしないと思うんですけどね…。
今作は台詞が聞き取り辛かったり、繋がりが分かりにくい部分が結構ある気がする。
ファンには枝葉の部分に解釈の余地を残してあるし、変に敷居を上げなくても…。
「Moira」は、例えば「冥王」と主人公の関連性、レオンティウスの母親が
死の間際にエレフの名を呼んだ事の意味、オルフと「魔女とラフレンツェ」の
オルフェウスの関係とか、色々ファンが妄想出来る余地は残してあるのだから、
人物名や双子の二度目の別れ、アルカディアでの政変など物語の基本的な部分は
もっと分かりやすくして、伝えるべき所はちゃんと伝えるメリハリが欲しかったです。
…でも、ボートラの隠し場所のアドレスの最後が「m-o-i-r-a」の他に
「moira」の「綴り間違いバージョン」まで用意してるのは頭が下がりました(笑)
これで「moira」の方にまで何か隠してあったら心底尊敬するわ…。

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