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Starless / Red / KING CRIMSON
エンジェルフォール ★★★ (2006-04-20 03:58:08)
クリムゾン、奇跡の歴史的一大絵巻。
イントロで哀愁を帯びたメロトロンが沈黙から解き放たれる瞬間は鳥肌もの。その後陰鬱さが空気を支配する中になんとも言えぬまさにこの曲の語り手として選ばれし者ジョン・ウェットンの哀しくも力強い声がさらなる闇と美の世界を構築する。そして中間部から演奏主体になり、緊張感がより一層張り詰める。なんともヘヴィでグルーヴィなベースラインになんとも中毒的なギターリフがバンド全体をより煽るかのように執拗に暗くも美しいメロディを奏でる。そして急に火山が爆発したかのように疾走感が生まれ、狂気じみたサックスソロが待ちわびていたかのように闇と美の世界に放たれる。そして、最後のクライマックスはいよいよ「Starless」という果てしなく広がる聖なる闇の宇宙を創造する。これで「21st Century Schizoid Man」から始まったキング・クリムゾンという一つの混沌と美の世界が終りを告げる。
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