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リテイク / ステーシーの美術 / 筋肉少女帯

レッツラ忍法帖 ★★ (2008-09-12 23:50:15)
ドラマティックな曲は筋少の定番ともいえ、一曲がひとつの物語の形になっていたりしますが、この曲で一つの到達点を迎えたと思われます。大槻ケンヂによる筋少の曲は良くも悪くも、ボーカルに演劇やドラマなどのようにセリフがよく見られます。僕は好きですが。
「リテイク」では、ストリングスに乗せ唄うでも語るでもなく曲は展開し、クライマックスの長台詞(もうほとんど歌ってはいない・・)は、つかこうへいの演劇から持ってきたかと思わせる、というかモロだと思われる・・
蒲田行進曲とか、映画製作の世界(ひとつの物語を作り上げてゆくプロセス)と俳優たちの心情や状況がクロスオーバーしていく展開がありました。こちらもとっても素晴らしい物語です。
このリテイクでも、切ない展開が繰り広げられます。
アルバムにしろ曲にしろ良い意味でデタラメ・捉えどころが無い、筋少というバンドはどうやって一曲一曲を完成させてるのか、一度そばで見てみたくなります。