この曲を聴け!
MANIC STREET PREACHERS
クーカイ ★★ (2003-10-26 23:28:00)
GEORGEさんも仰るとおり、1stだけはHRとして聴いてもよい作風です。
1曲目が素晴らしく格好良い曲で、他にも佳曲が多数収録されておりました。
彼等は存在自体が面白く、1st発表前に「1stをチャートの1位に送り込んで解散だ!」と発言し物議を醸し出しました。意地悪なマスコミが「おいおい。冗談でしょ?」と揶揄したところ、「ふざけんな。マジだ!」とリズムギタリストでヴィジュアル方面及びイデオロギー担当のメンバーが自らの腕に刃物で「4REAL」(だったと思う)と刻んだ事件もありました。
1stは残念ながら1位にはならず、「まさか2ndを作らないよね・・・」と一部(大部分?)の人々は解散することを予測していたのですが、彼等は2ndを発表。当時は「禁断の2nd」と呼ばれ、ここ日本でも「マニックスを解散させる会」などが発足したりもしました。
2ndは質は低くないのですが、もの凄くダークなトーンが支配的で1stにあった破天荒なのりが無くなっておりました。しかし絶望的な美しさがチョイと見えたりして悪くありません。ちなみにHRではありません。
3rdはスピードチューンがいくつか戻ってきたのですが、どちらかというとパンキッシュなのりで、これもHR的な作品ではありませんでした。私的にはこの3rdは神経症的にも聴こえなかなか好きになれませんでした。この3rd発表後、リズムギタリストが失踪し、今に至るまで生死が不明となっています。
4thは残った3人で作られたのですが、元々このバンドのメインソングライターはVoとG担当のジェームズなので、音楽的な喪失感はあまりありません。全英で1位となりました。私は装飾過多のような気がして未だに聴きこめずにおります。
5thは4thの無駄なところを削ぎ落としたような作風で、一部HRっぽい良質なアルバムです。私は結構気に入って聴いていました。特にSONYのデジタルヴィデオカメラかなにかの宣伝に使われていた曲は、「久々に良い曲書いたなあ!」と思わせるものでした。
と思っていたら6thは、また3rdのころのサイコパンクというか、サイココアというかあの神経症で憂鬱な作風になってしまいました。これもあまり好きではありません。
以上、ざっとこれまでの作品を概観してみました。純粋にHRっぽいのは1stのみで、一般的に売れたのは4th。また、5thも良い出来だと思います。サイコ系及びパンクロック系が好きな人なら3rdと6thもいけるかも。2ndは綺麗な作風ですがちと暗い。だいたいこのように評価できます。
ですが、一番格好良いのは1st発表前にリリースされているミニアルバムだったりして・・・。といいつつ、なんで好きでない作品が全体の半分も占めているのに、未だにアルバムが出たら買っているんだろ。俺・・・。裏切られることも多いけど、たまーにツボにビシッとくる曲をかくので、見逃せないでいるというのが正直なところなんでしょうね。
→同意