この曲を聴け! 

Murders in the Rue Morgue / Killers / IRON MAIDEN
ギターの国から2002.遺言 ★★ (2004-07-30 08:25:00)
この曲の元になっている小説を読みました。
ボストン生まれの推理小説家、エドガー・アラン・ポーが1841年に発表した自身第1作目の作品だそうです。後の彼の多くの小説の中で捜査役と務める名探偵デュパンもここで初登場。
物語はパリの寂しいモルグ街という裏路地で起きた惨殺事件をデュパンが解明していくというものですが、僕の印象ではこの殺人はちょっと無理があるんじゃないかと思います。よく考えられた密室殺人ではありますが、あんな経緯で人を殺せるとは思いません。皆さんも興味があれば読んでみてくださいね。わずか50ページ足らずの短編なので。新潮文庫より。
一方メイデンの曲の中ではフランス語の話せない青年が無実の罪を被せられ逃亡するという内容ですが、原本ではまったくそういう人物は現れません。最も原本の中でもアドルフ・ル・ボンという銀行員が無実の容疑を掛けられ逮捕されますが(後に釈放)、この人はフランス人なので曲の中の青年と照らし合わせて考えることは出来ません。
つまりメイデンの曲と小説との関係ですが、結論は題名と内容の一部が同じだけであとはほとんど作り物だと言うことです・・・はい(笑)。
でも雰囲気は出てますよ、もの凄く。
はぁ・・・次は「長距離ランナーの孤独」でも検証してみようかな・・・同じような結果だったりして。

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