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BLACK SABBATH
エビフライ ★★ (2005-04-07 13:55:00)
今、思い返せば「ブラックサバス」との出会いは本当に衝撃的だった。
「ビートルズ」「カーペンターズ」で洋楽に出会い「ベイシティローラーズ」が
流行しつつ、その中で「キッス」「チープトリック」等を聴いている自分は凄いん
だと思っていたあの頃。しかしそれらを全て打ち砕いてくれたのが「ディープパ
ープル」だった。それからと言うもの、クラシカルなメロディにあこがれ
「レインボウ」をはじめ「プログレ」にも相当はまった時代がありました。
しかし「サバスの1st」を始めて聴いたとき、正直焦りました。
まずは「音質」です。その当時ですから当然アナログプレイヤーで聴いていた訳で
すが、あまりの低音の凄さに不快感を覚え、アンプのbassを0にして聴いて
丁度良かったくらいでした。トニーアイオミの鉛の様なギター、ギーザーバトラー
の重殺ベース、そして全ての期待を良い意味で全部裏切ってくれたビルワードの
ドラム、でとどめにオジーオズボーンの、下手なのか上手いのか、高いのか低い
のか全く解らないヴォーカル、、、、今まで聴いて来た音楽を全て否定された様な
衝撃を「ブラックサバス」から感じました。しかし私は負けなかった。
絶対にこの「ブラックサバス」を理解してやろうと。どれだか聴き込んだ事か。
あれから20年以上経ちますが、やっと「サバスの聖域」に近づけたのかな?って
思っています。「メタル」と言う部分で考えれば「ブラックサバス」は確実に
30年先取りしていました。ですから普通の感性の人がいきなり「サバス」を
聴いても「何かもの凄い!」んだけど「何が凄いのか」が全く解らない。
有る意味歌謡曲に近かった「ディープパープル」とは明らかにアプローチが違う。
「音と言う名の爆弾」「近未来のジェノサイドマシーン」「生と死の代弁者」
等々言葉は陳腐な物しか見つからないが「詩」「サウンド」「プレイ」
「圧倒的な威圧感」「垣間見る叙情性」など、どれを取っても唯一無二な存在で
あるのは間違い無い。もしかしたらこのサバスサウンドと同じ土俵に上がれるの
は初期の「キングクリムゾン」かもしれない。アプローチは全く違うが求めていた
音楽的思考は同じだったかもしれない。
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