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STRYPER
ICECLAD RAGE ★★ (2007-02-11 19:51:00)
「IN GOD WE TRUST」は素晴らしいアルバムだと思います。
へヴィメタルの激しい部分(「In God We Trust」「The Reign」)と
メロディアスな部分(「Always There For You」「It's Up 2 U」)を両立させているのですから。
大袈裟な表現かもしれませんが、ここまで見事な作品はなかなか作れるものではないと思います。
しかし、2003年に出たベスト「7-THE BEST OF STRYPER-」に収録の新曲(Something・For You)は、
昔の彼等からは想像も出来ないようなへヴィな作風でした。
かつて、周囲から指摘された「ポップ」のイメージを取り払うべく、
彼等は「AGAINST THE LAW」という異色の作品を作り上げましたが、
あのアルバムにはまだ彼等の最大の個性と言える分厚いコーラスが健在していました。
僕は(STRYPERに限らず)アーティストを「昔は昔、今は今」というスタンスで捉えるようにしているので、
現在の彼等がやっている音楽に対してケチをつけるつもりはありません。
長いブランクを経て復活したバンドというのは、
昔とそっくりそのままな音楽をやれる、もしくは昔以上に素晴らしくなっていて、
新旧を問わずファンの期待に見事に応えているというのはおそらく殆どいないと思います。
かつてのSTRYPERの「分厚いコーラスを駆使したポップでキャッチーなサウンド」
というものは、80年代という「あの時代」だからこそ美しき見えたと思いますが、
それが現在でも通用するのかと言われると、誰もが返答に困るでしょう。
僕等、音楽を「聴く」側が昔の彼等を求めてしまっても、
彼等が昔のようなサウンドを蘇らせるということはきっと非常に難しい事なのだと思います。
逆に、僕等が音楽を「創る」側だとしたら、その事に対して苦悩するに違いありません。
ファンがどう思うであれ、どのような音楽をやるのかというのはバンド側が決めることなので、
彼等は彼等の信じる道を進んでいって欲しいと思います
(勿論、かつてのようなサウンドを復活させてくれるならば、それほど嬉しいことはありませんが・・・)。
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