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Metal Nation / CRYSTAL VIPER
火薬バカ一代 ★★ (2009-09-26 00:05:00)
レザー・ウィッチ改めマルタ・ガブリエル(Vo)率いる、ポーランド出身の4人組パワー・メタル・バンドが、
ミキシング&マスタリング・エンジニアにアンディ・ラ・ロックを迎えて制作、デビュー作との間に
EP『THE LAST AXEMAN』('08年)のリリースを挟んで'09年に発表した、日本デビュー作ともなった2ndフル・アルバム。
新Bとして元DRAGONのトム・ヴォリナが加入したりと陣容に若干の変化はあれど、マルタ(とその旦那で、バンドの
プロデュースも務めるバート・ガブリエル)が健在な以上大勢に影響がある筈もなく、前作『THE CURSE OF CRYSTAL VIPER』で
披露した、彼女のパワフルな歌唱を中心に据えたヒロイックでドラマティック、且つキャッチーな
パワー・メタル・サウンドには一転の曇りもない。寧ろ、よりスピーディに、よりドラマティックに、より大スケールにと
その内容は確実にレベルUPを遂げており、前作ではもろ出しだったIRON MAIDENやMANOWARといったバンドからの影響が、
しっかりと消化吸収され自らの血肉へと変えられている点もポイントかと。Bが随分大人しくなっちゃったのは残念だけど。
特に、美しく物悲しげな序曲に導かれてスタートし、勇ましくもどこか寒々とした(東欧のバンド然とした)
民俗音楽調のメロディを纏って疾走するアルバム表題曲②や、3部構成からなるドラマティックな
ラスト・ナンバー⑩は、今後、CRYASTAL VIPERの代表曲として君臨すること間違いなし(?)の名曲。
(オマケ収録された、AGENT STEELのカヴァー⑪も素晴しいハマりっぷり)
B級チックなジャケットとは裏腹に、本格派の風格すら漂う正統派パワー・メタルが全編に渡って堪能できる力作。
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