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Endgame / MEGADETH
火薬バカ一代 ★★ (2009-09-16 22:01:00)
10th『THE SYSTEM HAS FILED』でファンが望む音楽性に帰還を遂げて以降、MEGADETHは(と言うかデイヴ・ムスティンは)
新作を発表する度に、こちらが「ま、これぐらいかな」と予想するラインを、更に大きく上回るクオリティの
アルバムを提供し続けて来てくれたわけだが、それは今回も同様であり、スリリングなインスト曲①に続いて、
(もろ『PEACE SELLS...BUT WHO'S BUYING?』の頃を彷彿とさせる)鋭角的なGリフ、キレのある曲展開、そして
テンション高めのGソロが畳み掛けるように疾駆する②が始まった瞬間、喝采を上げた人も少なくなかったんじゃなかろうか?
“WASHINGTON IS NEXT!"のようなキャッチーな名曲こそ収録されてはいないが、その分、前作『UNITED ABOMINATIONS』には
欠けていた「スラッシーな疾走感」が大幅増量。まぁ最初聴いた時は、楽曲は2nd~3rd風味なのに、その上に乗る
ムスティンのVoが初期とは明らかに異なる、テンションを制御してしっかりと「歌う」スタイル(要するに上手過ぎ/笑)
なのに軽い違和感を覚えたりもしたのだけど、今はもう慣れた。リフ・シュレッダーとしてのデイヴ(②⑨)、
ソロイストとしてのデイヴ(⑥)、シンガーとしてのデイヴ(③⑧)と、ミュージシャン:デイヴ・ムスティンの
魅力全開な名曲の数々に圧倒されている間に、あれよあれよと本編が聴き終えられる1枚。(あ、新加入のGも良い仕事してますよ)
復活後の最高傑作?異議なし。

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