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Passiondale (Passchendaele) / GOD DETHRONED
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2009-06-07 19:35:00)
2009年発表の8th。
初回盤は9曲入りライブアルバム、日本盤はライブテイク3曲のボーナス付き。初回盤のジャケットはギラギラした色で指紋が付きそうです(笑)。

デスラッシュを基本に、時にARCH ENEMYなどメロデス勢にも通じるメロディアスなリフを聴かせ、時にMARDUK等ブルデス/ブルブラ勢に通じる爆走を聴かせ、時にそれらを組み合わせてドラマティックに展開する作風に大きな変化はなく、安心して聴けるクオリティがありますね。

6thでは前半にメロい曲が集中してた傾向がありましたが、今回はそういう事もなく全編流れがスムース。また、音質もギターの歪みが圧力を増し、戦争を表現するに相応しい迫力ある音作りながら、全編聴き通しても聴き疲れしない感じで、良くなっていると思います。

前作は未聴なので6thとの比較になりますが、順当過ぎるくらい順当にレベルアップしている作品ではないでしょうか。欲を言えば、普通声を一部に取り入れること自体はいいんですけど、クリーンパートの声質は「Bloody Blasphemy」の頃の方が断然良かったなぁ…。ボーナスのライブ盤も、5thのボーナスで付いて来たものよりも遥かに音質が良くなっていて、スタジオ盤さながらの音を聴かせてくれて実に熱いです。

しかし、あのオープニング、日本人からするとツッコミ待ちにしか思えないんですが(笑)。「ああなにヨーロッパ大陸よ。一体何があったんだ」からして何かオカシイし、声質も海外ドラマの吹き替えやアニメのナレーションをやりそうな戦争のコンセプトに相応しからぬ柔らかい声で、アクセントも絶妙に変なのでまーったく緊張感がありません(笑)。

そこから超緊張感のあるバンドサウンドに雪崩れ込むわけですが…そのギャップが可笑しくて何度聴いても笑えます。その辺りも含めてお勧めのアルバムですね(笑)。

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