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Reflections / MINSTRELIX
Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-03-10 20:50:00)
2009年発表の2ndアルバム。過去の再録曲などで構成されているようです。
クサメタラーの間では既に話題沸騰中の彼らですが…確かに、キーボードやクワイアを入れて
疾走する煌びやかな音像に、ややクサめの歌メロやクラシカルでクサいリードギターが
舞い踊る作風は評判に恥じないものがありますね。特にギターは、よっぽどクラシカルなメロを
弾き倒したいんだなぁ…と、聴いていて半ば呆れながら感心してしまうほど(笑)。
しかし、その弾き倒しが自己満足にはならず、曲全体が非常にドラマティックな響きを
持っている辺り、曲作りのセンスはかなり高いのではないでしょうか。
最初聴いた時は、ヴォーカルがプッシュされている割には、作風の特徴となる程の個性的な
ものではないことや、クサメタルシーンで話題になる割に歌メロが少し弱いような気が
したことに戸惑ってしまったんですが…聴いているうちに、これが「歌謡メタルにならない
ギリギリのクサさ」なんだろうな…と気付き、なんか納得してしまいました。
中でも「Spiritus Mundi」「Sky Flame」は、歌謡メタルにならず、しかも一流の歌謡曲と
勝負できるキャッチネスに満ちた歌メロがあるという二律背反を見事にクリアした、
稀有な曲だと思う。他の曲も淡白に聞こえるのは陰陽座のシングルやDRAGON GUARDIANの
1stと比べてであって、この手では十分クサいと言えるし、なによりバックのメロが
クサすぎなので問題なし。
パワーメタルなどのレビューを見てると、歌メロが歌謡的になることに対して否定的な意見を
持つ人が意外と多いみたいですが、そういう人でも楽しめるクサメタルだと思う。
私は歌謡メタル大好きなんですが、これも素晴らしいと思います。
NIGHTWISHやWITHIN TEMPTATIONに求めて、得られなかった世界観がそこにはあった。

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