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Sister Leesa / 加瀬竜哉
火薬バカ一代 ★★ (2008-04-27 14:13:00)
マルチ・ミュージシャン 加瀬竜哉が、'92年に発表したソロ・アルバム。「インヴォルグのお店」繋がりか、
現ANTHEMの坂本英三が、ゲストVoとして全面参加しているの事が本作の「売り」の1つで、ANIMETAL始動前のこの時期、
タクシーの運ちゃんや、メガネドラック店員の職を転々とする等、セミ・リタイア状態(?)にあった彼の
灼熱の歌声が聴ける作品として、発表当時、個人的にかなり重宝した1枚でもある。
ANTHEM程へヴィ・メタリックな音楽性ではないものの、加瀬が作り出す楽曲の数々は、爽やかなポップ・チューン④、
哀愁を帯びたミディアム・テンポのHRナンバー⑤、ブルージーな⑥、柔和なバラード⑦、よく歌うGをフィーチュアした
ハーフ・インスト・ナンバー⑪・・・と、曲調はバラエティに富み、しかも強力なフックと哀メロ満載で聴き応え十分。
流石に、プロデューサーとしてもキャリアを積んでいる人物だけあって、Gのみが出しゃばり過ぎることなく、
全体のバランスと楽曲最優先の姿勢が貫かれた内容に、自己満足的な色合いは皆無。
坂本も作品のカラーに合わせてか、心持ちリラックスした感じの歌唱を披露していて、一方で、アルバムの幕開けを飾る
バリバリのHMチューン①においては、アグレッシブで雄々しいVoを披露する等、そのメリハリの効いた歌いっぷりは、
間違いなく、彼のキャリアのベスト・ワークの1つと言えるのでは。
ジャパメタ臭の希薄な、洗練された正統派HMアルバムに仕上がっているので、洋楽志向のリスナーにもお薦めできる1枚。
なお初回盤は、Tシャツと、ボーナス音源“CECILIA"を収録したカセット・テープが封入されたBOXセット仕様だった。

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