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The Atrocity Exhibition: Exhibit A / EXODUS
火薬バカ一代 ★★ (2007-12-06 23:23:00)
精神疾患を理由にバンドから離脱したオリジナル・ドラマーのトム・ハンティングが戦線復帰を果たした、'07年発表の8th。
基本路線は前作『SHOVEL HEADED KILL MACHINE』と同様ながら、今回は「組織化された宗教と、その名の下に行われた
残虐行為の数々」をテーマに取り上げたセミ・コンセプト作ということで、いつになくダークな雰囲気がアルバム全編を支配。
『IMPACT IS IMMINENT』を更に強力にした感じのヤスリ状サウンド・プロダクション(アンディ・スニープ謹製)や、
収録曲の大半が7分以上という大作主義が貫かれた作風と併せて、圧し掛かってくるかのようなへヴィネスが圧倒的迫力を誇る仕上がり。
そんな重苦しい空気の中で存在感を発揮するのが、トム・ハンティングのDsと、ゲイリー・ホルト&リー・アルタスの
Gコンビで、前者はEXODUS流スラッシュ・メタルの要とも言うべき躍動感溢れるドラミングで、後者は、ダークな曲調の中で
閃くメロディックなツイン・リードでもって、その重苦しいトーンを緩和する機能を果たしている。
中でも、劇的なインスト曲①の時点でグッと掴まれ、OPのドクランチなリフが炸裂した瞬間ガッツポーズを取ってしまう
高速スラッシュ・ナンバー②や、ロブ・デュークスがクリーンVoによる歌唱も披露する④、ドラマティックなツインGの
ハーモニー・プレイが聴かれる⑦、ラストを激烈に締め括る⑨といった楽曲は、両者の魅力が存分に堪能できる名曲じゃないかな、と。
あと、いよいよリー・アルタス(G)が本格的に曲作りに関わり始めたこともあり、
HEATHEN(特に2nd『VICTIMS OF DECEPTION』の頃)を思わせる部分もチラホラと見られるような?
→同意