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The Art of Partying / MUNICIPAL WASTE
火薬バカ一代 ★★ (2007-10-01 22:49:00)
ヴァージニア州はリッチモンド出身の4人組スラッシャーが、'07年に発表した3rdアルバム。
雑誌等での高評価に釣られて思わず購入してしまったが、聴いて納得、これは確かに素晴しい出来栄えだ。
1曲平均2分とザックリとタイトなランニング・タイム、上擦り気味なシャウト・スタイルのVo、
鋭く切り込んで来るエッジーなGリフ、そして切迫感を伴って疾走するリズム隊といった要素から構成されるサウンドは、
まさに80年代後半のクロスオーバー・スラッシュ・メタルそのもの。(ノリノリの歌詞と邦題も良いやね)
SLAYER加入の噂もあった名手デイヴ・ウィッテ(Ds)を中心に一丸となって生み出されるハイテンションな疾走感は、
なるほど、NUCLEAR ASSAULTやD.R.I.、ANTHRAXといったバンドを彷彿とさせる。
但し、このバンドが素晴しいのは、別に昔懐かしいクロスオーバー・スラッシュ・メタルを21世紀に蘇らせてくれたから、
ではなく(それもちょっとあるけど)、純粋に、とにかく徹頭徹尾、走って走って走りぬく爽快感に満ち溢れた楽曲のカッコ良さゆえ。
また、本編のあちこちで顔を覗かせる正統派へヴィ・メタル・テイストも良い感じのスパイスとなっていて、
特に、IRON MAIDEN風のGフレーズが聴かれる⑦⑧は、全体の中でも頭1つ抜きん出た強い印象を残す。
これだけカッコイイと、やっぱり(↑の方が言う通り)Gソロが欲しくなるとか、クロスオーバー・スラッシュに有りがちな
「決め曲の乏しさ」も先達から受け継いじゃってるような・・・とか、気になる部分もなくはないが、まぁ枝葉末節。
ここ数年で聴いた新作スラッシュ・メタル・アルバムの中でも、ピカイチのインパクトを誇る1枚。
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