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Rise of the Tyrant / ARCH ENEMY
寝坊メタル ★★ (2007-10-10 20:08:00)
アンジェラ加入後、4枚目のアルバムです。
今作で聴かれるサウンドはアグレッシヴでブルータル、そしてたっぷりと導入された叙情的なメロディ、ギターソロの押収です。
まさしく日本のファンの多くが求めていたサウンドだといえるでしょう。
個人的には、前二作の作風を踏まえつつも、1stと3rdを混ぜたような印象を受けました。
そして私が強調したいのがアンジェラの成長です。
今までの歌唱も嫌いではなかったのですが、面白いと思ったことは一度もありませんでした。
それが、今回は苦悩を爆発させたような歌唱もあり、純粋に「面白いな。」と思えました。
まだまだ改善の余地はありますが、この分だと今後も成長が期待できそうです。
アルバムの曲は、爆発的でありつつも、流麗なメロディを導入した正真正銘の"Arch Enemy"な①、印象的なイントロの⑤、
映画「ほたるの墓」から影響を受けたという悲しげなメロディーの⑦、女性的なスクリームを導入した⑪等、良曲揃いで、どの曲も聴き応えがあります。
全体的に疾走曲が多めになっています。ミドルテンポの曲も好きですが、「やっぱりArch Enemyは疾走だな。」と思ってしまったのは私だけでしょうか。
プロデューサーをフレドリック・ノルドストロームに戻し、ほぼ完全に原点に戻った今作は、ガッツポーズ無しには語れない充実度です。
また一つ、彼らが世に残すヘヴィ・メタルの傑作が増えました。

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