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Doxa O Revelation / CRYSTALIUM
Usher-to-the-ETHER ★★ (2007-08-18 16:48:00)
2007年発表の4thアルバム。
彼らは2ndがDARK FUNERAL等にも次ぐコールド&ファストなブラックの名作として評価されているようですが、本作も基本的にはその路線を崩してませんね。

まず良かった所は、音質が良くなった所。ドラムの音に癖があった2ndと比べると、本作は全体的にメジャー志向の纏まった音になっており、音質が向上した事によってドラムのブラストの爽快感が格段にアップしていると思います。ただテンポが速いだけじゃなくて、体感速度を増すようなオカズもしっかり入れてきてほんと気持ち良いです。

曲の方も、勢いで押していた印象のある2ndよりも展開が上手くなっているのではないかと思います。…といっても、全体の8~9割はブルータルな疾走ですが。逆に悪かった所は、何と言ってもメロディが弱くなってしまった事。それに加えてほとんど疾走という曲調、長い演奏時間も相まって曲ごとの個性が弱くなり、結果聴いてて少しダレる部分も。ヴォーカルも上手くなってるんでしょうけど、以前ほど必死さが感じられなかったり、がなりでメロ歌ったりしなくなったので少し不満。

…全体的に日本盤が出てもおかしくないくらい、エクストリームメタルとしてのクオリティが上がって、アングラ感も余り感じられなくなってますが、私的には2ndのヤケクソ気味とも言える荒涼疾走が懐かしくもあったり。このバンドのアルバムはこの作品と2ndを聴いてますが、どっちも一長一短なんですよね…。

2nd並にメロが印象的で、全体を短く纏めてくれれば個人的には超名盤なのになぁ…。

→同意