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ファンタジア~2nd Sign~ルナティック・ラヴ / 六弦アリス

マウス ★★ (2007-05-04 00:38:00)
2007年4月29日に発売された待望のセカンドアルバム。
彗星の如く突如シーンに現れたデビューして半年も経たない新人アーティストだ。
特に今作においては早くも音楽イベント会場で開場早々に列を成す盛況ぶりで、着実にその人気を不動のものにしているようだ。
今回の新作は同一シーンだとAsriel辺りと比べられそうだが、ぶっちゃけ彼らの音楽性は六弦アリスの足下にも及んでおらず、ご愁傷様状態だ。
しかしAsrielの方が知名度が高いので不思議なものだ。派手なものが好まれ、本当に良いものがその陰に埋もれてしまうのは何とも勿体ない事だ。
今回の新作は前作「ファンタジア」よりもかなりロック色が強くなっており、彼ら最大の持ち味でもある至高の美旋律がいよいよ本領発揮している。
このメロディセンスはもうある意味天才的、いや変態的である。
捨て曲が一曲たりとも無い神盤となっている。
ひょっとすると過去にメジャーシーンでゴーストライターをやってたんじゃないかと思うくらいに涙腺に来るメロディを書く。
そして前作もそうだったが、六弦アリスは音楽理論にかなり精通している。
楽曲構成やコード進行、そして楽器個々のサウンドメイキングに至るまで、かなり緻密だ。
そして何より、変拍子を多用している曲を4拍で採っていると、最後には丁度1拍目の頭に帰ってくるようになっている所などは音楽理論に精通していなければできない神の技だ。
ただ拍子を変えるだけなら誰にでもできるが、先の展開を考えた上で緻密な計算が成された音楽を作るアーティストは同人界隈じゃ初ではなかろうか。
音楽を深く理解した上で、メロディにも隙はなく、販売価格も異様に安い。
最強の3拍子が揃った。
そのうち六弦アリスは知る人ぞ知るアーティストになるだろう。