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Deceitful Wings / 埼玉最終兵器
Usher-to-the-ETHER ★ (2007-02-14 01:22:00)
RPG「イリスのアトリエ」の音楽をHR/HMにアレンジしたアルバム。
2005年発表。
このアーティストはこれしか持ってないんですが、ゲーム音楽をHR/HMにアレンジするという分野ではかなり有名らしいですね。確かに評価が高いだけあって、テクニカルなギターソロ、ハモンドを始めとして曲に彩りを与えるキーボード、打ち込みとは思えないほどに躍動感溢れるドラムなどを用いて本格的なハードロックにアレンジしてます。
メロディは民族的な要素の取り入れ方の上手さには定評のあるガストのサウンドチームなので申し分無し。ファンタジックで勇壮だったり、妖しげで幻想的だったりといったメロディが楽しめます。それがメタル要素と組み合わさるとなかなかに独特な雰囲気でいいですね。
全体的に悪くないんですが、リフについては結構不満も…。
なんかアルバムを通して終始ザクザク刻んでばかりの印象。確かに「巨大遊戯盤(VER-2)」等のそれは痺れるくらいキレがあるし、一曲聴くならかっこいいんですが、それがずっと続くと正直飽きちゃいます。せっかく腕利きのギタリストを雇った事ですし、もっと多彩なリフを弾かせても良かったんじゃないかと思います。ここら辺は正直Jill's Project辺りと比べるとちょっと差を付けられてしまっている感じ。ソロはかなり良いんですけどね…。
とは言っても、アトリエのメロディが本格的なHR/HMにアレンジされているのでシリーズのファンならば買いでしょう。でも、欲を言えば「白夜幻想譚」をヴァイキングメタル風にアレンジするくらいの突飛さがあれば、私的には更に良かったかも。
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