この曲を聴け! 

Light of Day, Day of Darkness / GREEN CARNATION
Usher-to-the-ETHER ★★ (2006-12-21 22:39:00)
2001年発表の2nd…でいいのかな?
Tchortが自らの息子さんに捧げたという、60分の曲を一曲のみ収録。
そういうバックグラウンドで制作されたせいか、息子さんの声まで聴けちゃいます。
60分を一曲のみというとどうも取っ付きづらそうなイメージを抱いてしまいがちですが、
曲自体は叙情的な男声ヴォーカルのプログレ/ゴシック・メタルで、どのパートも良い
メロディがフィーチャーされている上に、大体5~7、8分くらいで一区切り付くような
展開が多いので聴きやすいです。曲は静謐なだけではなく、ブラックメタルを思わせる
トレモロリフの儚い旋律や、ディストーションギターの重々しい音色をバックにデス声が
炸裂する個所もあり、聴き応えはありすぎるくらいあります。徹頭徹尾かっこいい作品ですが、
特に序盤のクラシック的な狂気を感じさせる低音でのヴォーカルのメロディ、中盤の跳ねた
リズムの上に展開していく圧巻と言うほか無い間奏、五分にも及ぶサックスと最早トレモロと
言っても良いくらいに激しくビブラートを掛けた女性Voの絡みなどは聴き所でしょう。
ラストはオルゴールで儚く締め。出自が出自だけに、胎教にも良さそうかも(笑)。
全体的には、当然の様にクオリティが高くて満足なんですが、一つ不満も。
上記の様に5~7分位で一区切り付く展開が多いのだから、DEVIL DOLLの「DIES IRAE」の
様に展開ごとにトラック分けをして欲しかったです。一つのトラックに60分という点に
何かこだわりがあるのかもしれませんが、やっぱり聴く上での便利さは重要かも…。
とは言え素晴らしい作品には変わりありませんが。

→同意