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A Matter of Life and Death / IRON MAIDEN
セッキージョーダン ★★ (2006-11-12 02:00:00)
ライブで通して聴いた後では、その前とは少し印象が変わる。
もちろんライブを経験したあとのほうが、良くなる。
実に「メイデンらしい」アルバム(ギターソロ、歌メロ、ベース音、ドラム全て)が多彩・多様に、ぎっしり詰まったアルバムである。
アルバム全曲再現というライブは賛否両論あるようではあるが、少なくとも本作を大切にしつつ、なおかつ大きな自信を持っているメンバーの気持ちに反しないすばらしい作品である。内容の豊かさ及びファンに「聴き込むこと要求する」度という観点から見ると、ここ数作で最高の作品である。「すぐ解る良さ」よりも、「繰り返し聴いても良い」と感じることに重点を置いて作られている気がする。
強力な疾走チューンがないために「地味」だと思われがちだが、実は疾走パート・キャッチーなパートはあちらこちらに散りばめられている。それをきちっと拾えるようになって、鼻歌交じりに出てくるようになると本作の輝きはよりいっそう増してくる。それはライブを経験した後に顕著となった。
本作はメイデン上級者にも満足できる仕上がりとなっている。そして、バンドのメンバーも自負しているようである。
へヴィメタルの歴史の一角を作り上げ、そして今なお頂点に君臨するメイデンの面目躍如と言ったところである。
王者の挑戦は止まらない。
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