この曲を聴け!
The Diarist / DARK LUNACY
まーしゃる ★★ (2007-01-23 08:31:00)
昔からのファンというものはバンドが変化すると「こんなの、俺の知っている○○ではない!」「もうこのバンドは終わった…」などと嘆くことがよくあるみたいですが、変化の前を知らず変化後からそのバンドに触れた人間は、作品が優れていれば、過去の亡霊に取り憑かれることなくその作品を受け入れることが多いように思います(どちらの聴き手が聴き手としてあるべきか、ということではありません。念のため。私も古くからこだわりのあるバンドに対しては、前者の態度を取ってしまうことがあります)。
私はこの作品で初めてこのバンドの音楽に触れました。素晴らしいの一言です。
この作品をきっかけに、これ以前の作品も少し聴いてみました。
あくまで昔の曲は試聴したレベルでの話ですが、私はむしろ弦楽四重奏的なサウンドが無い今のこのバンドの音の方が断然好きです。
あくまで「以前」に馴染みのない「新参者」の感想ですが、入れるのであればこのバンドの重い音にはヴァイオリン1~2本の細い音ではなく(昔からのファンの方には申し訳ないのですが、正直、昔の曲は弦楽が少し浮いている気がしました)、今回の新作で所々聴かれるようなオーケストラ的な厚めの弦の音(ほとんどシンセのようですけども)やコーラスを入れた方が合うと思いました。そして、仮にその手のサウンドが加わらなかったとしても、このバンドは十分「深さ」「哀しさ」を醸し出せる素晴らしいバンドであるということが、今回の新作に表れているように感じました。
本当に良いアルバムですね。メンバーがこのアルバムリリース後少し変わったそうですが、この先も楽しみなバンドであることに変わりはありません。
→同意