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A Light in the Dark / METAL CHURCH
火薬バカ一代 ★★ (2007-02-19 22:05:00)
初代Vo.デヴィッド・ウェインの死、唯一残っていたオリジナル・メンバー カーク・アーリントン(Ds)の脱退という
悲劇/アクシデントを経て吹っ切れたのか、アルバム・タイトルやジャケット・アートワークからも
バンドの(というかカークの)原点回帰の姿勢がヒシヒシと伝わって来る、'06年発表の8thアルバム。
実際、初期の名曲のセルフ・リメイクである⑪が浮いてしまう事のない、ダークな作風の楽曲が取り揃えられていて、
ここ数作を薄っすらと覆っていた(良くも悪くも)ベテランらしいルーズなノリが減少。
作品全体に、初期の頃を思い起こさせる暗い緊張感が漂う。
特に本編の幕開けを飾る①は、久しく冴えの見られなかったミドル・チューンとしては屈指の完成度を誇る、
聴いててゾクゾクさせられるMETAL CHURCH節炸裂の名曲。サビでの転調が、曇天から射し込む陽光のように
感じられる②も素晴しいし、キビキビとした疾走感が気持ち良いスピード・ナンバー③、
そこから間髪入れずに緩急の効いた④へと雪崩れ込む構成も上手い。
残念ながら、今回も一発で掴まれる名リフは生まれなかったし、力み過ぎたのか、メロディの魅力が弱まってしまう
⑤以降、テンションが下降線を描いてしまうのが惜しまれるが、それでも、ラストは故デヴィッド・ウェインに捧げる名曲⑪が
控えているため、聴き終えた後の印象はそれほど悪くない。このクオリティで国内盤未発売なのは納得いかんぞ。

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