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MONSTER / B'Z
3割2分5厘 ★★ (2006-07-22 18:39:00)
「Brotherhood」以来、B'zはひたすら自分たちに合った「ヘヴィさ」を追究していたのではないか。
ロックバンドであるB'zが、どれだけ「ロック」するのか。
その答えが「THE CIRCLE」である程度出たため、次はB'zの大きな特徴の1つである
「多様性」
を追究した。その結果が、この「MONSTER」というアルバムであるような気がする。
従って、「THE CIRCLE」の流れを引き継ぐハードナンバーを最初に配置した後は、
「恋のサマーセッション」「ケムリの世界」「無言のPromise」「雨だれぶるーず」といった、バラエティ豊かな楽曲が並ぶ。
このバラエティの豊かさは、「LOOSE」「SURVIVE」を超えるものではないだろうか。
一方シングル曲ではスタンダードなB'zナンバーを配置し、アルバム全体を引き締めている。
そしてクライマックスは表題曲「MONSTER」。
まさにこの楽曲こそ、「Brotherhood」以来B'zが探し求めていた「ヘヴィさ」の理想形であり、
ストリングスというB'zの昔からの得意技を織り交ぜた結果、
B'z流ロックの1つの完成形となっていると思う。
「ながい愛」「Raging River」の緊張感を、
「STAY GREEN」「アラクレ」のポップなハードロックとどこまで両立できるか。
その答えは、ライブでも最高の盛り上がりを見せたこの楽曲に出ているのである。
しかし最大の不満は「Happy Birthday」で、
いくらファンの要望が大きかったからってこんな曲を収録する必要はないだろう。
隠しトラックでよかった。
★★★★☆
注目曲→「ピエロ」
なぜこんな名曲を他のアーティストに提供してしまったのか、と言いたくなるくらいの完成度の高さ。
松本のカッティングが心地よい、ドライブ感満点のロックナンバー。
→同意