この曲を聴け!
Ut / NEW TROLLS
0フレット ★★ (2006-04-11 00:23:00)
「コンチェルト・グロッソ」では、クラシカルな至宝の泣きを聴かせてくれましたが、
これのみしか知らない方には「え?」これがニュートロルス?というくらい方向性が
違います。「イタリアンでもいい、プログレでもいい」とにかくロックバンドなんだ。
と言うことを強く感じます。
開きの内ジャケに古城の城壁が画されているけど、なんともいえぬ「時代(昔)」を
曲として上手くリンクさせてます。
「オンタリオ湖の騎士達」「大戦争」と「動」の部分もあれば「木の葉の物語」「パオ
ロとフランチェスカ」という「静」の部分。
さて、かの昔この城を舞台にどんな「戦」と「愛」が繰り広げられたたのか。
みたいな・・・。
曲調は「静」と「動」が混在したアルバムですが、上記のようにその差にもコンセプト
は十分感じられるのでけして「散漫」にはなっていません。
ハードロックとしても1級品の「大戦争」。
コンチェルト・グロッソよりはずっと現代的ではあるが、「泣き」としてはけして、
けして引けをとらないラストの「誰が知るか」(ショボイ邦題)。
この曲を聴いていると、イタリアしか出せない「泣き」の味、情熱的な「カンツォ
ーネ」の国なんだな、という事を改めて感じさせられてしまう。
ニュー・トロルスといううだけでなく、70年代のイタリアンロックの良き時代の
名盤の1枚と言ってけして過言ではない。
→同意