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The Poison / BULLET FOR MY VALENTINE
メタラァ ★★ (2006-12-17 16:12:00)
「俺たちはヘヴィ・メタル・バンドだ!!」と高らかに宣言し、「最近のバンドは歌から曲を作るが、俺たちはリフから作るんだ!!」と公言するイギリスはウェールズ出身のBULLET FOR MY VALENTINEの1stフル。
音楽性に関しては、「こいつらはメタルだ!!」「メタルコアじゃん?」「ちょっとエモ入ってない?」などなど言われてますが、個人的には歌メロやちょっとしたアレンジなどに同郷のLOSTPROPHETSやFUNERAL FOR A FRIEND等と似た雰囲気を醸し出しながらも、張り詰めるアグレッションやドラマティックな展開は"まさに"のヘヴィ・メタルだと思います。
実際、本人たちも「自分たちの聴いてきた音楽(メタル)とモダンな音の融合」と語っていた…気がします。(苦笑/すいません、雑誌立ち読みなので確認はとれません…)
まぁジャンルはともかく、完成度は非常に高いです!
「リフからの曲作り」を公言しているだけあって、曲をリードしていくリフはどれもカッコいいし、歌メロも印象的なものが多い。
また、先述の通り曲の展開もイギリスのバンドらしく(勿論METALLICAの影響も強いでしょう)ドラマティックでありながら基本的に曲はコンパクト。大概の曲が4分前後に纏められています。ギターソロに関しても本人たちが不必要と思えば排除。しかし導入する際は曲にしっかり色付けを施してますね!
プロダクションもザクザク刻まれるギター・サウンドが気持ち良いし、重なるヴォーカルの"畳み掛け感"も感じ取れます。
テクニック的にズバ抜けたプレイヤーはいないものの、全員安定感のあるプレイを聴かせてくれてます。ギターの2人は、多分やればもっと弾けると思うし(少なくともスタジオでは)、ギターが同じリフを弾いていてもドラムでちょっと表情付けるトコなんかは好感が持てます。もうちょいオカズ増やしたらもっとカッコ良くなるかなぁ。
ベースは非常にシンプルなラインを弾くことが多い気がしますが、ライヴでかなりの割合でスクリームを担当しているジェイ君なので、その辺も考えてのコトかな?
全曲、クオリティ的にはそれぞれ立派なモノなんですが、個人的には1曲くらいはカットした方がスッキリするんじゃないかなぁって気も。(EPにも入ってる『CRIES IN VAIN』とかさ)後半、ちょっとだけ飽きが来ちゃったっていうのがあるんで…。
ま、なにはともあれ、非常に出来の良いアルバムだと思いますよ。今聴いていてもカッコいいし、これから先にも期待したいバンドです!!
ライヴに関しても、歌メロの再現がイマイチなコト以外は(苦笑)、良いパフォーマンスしてましたしね。
…あ、歌が下手ってんじゃなくて、歌メロを崩してまくってるからですよ。

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