この曲を聴け! 

Think Tank / BLUR
中曽根栄作 ★★ (2008-05-14 00:29:00)
これは正直唸ってしまった。
これがブラーか?と。
私は完全に彼らのことをみくびっていた。
この新作は全く期待していなかった。
03年、t. A. T. u. の新作も衝撃的だったが、
これはその比ではなかった。
ブラーの作品で、これほど感動したのは
初めてだ。
前半に派手な曲が並ぶのは、毎度のことだが、
今作は14曲目の出来が凄まじい。
まさに畳み掛けるような展開で、息つく間を
与えない。
とにかく全編に渡りマリが強烈だ。
そして最も特筆すべきは、デーモン・アルバーンの
アフリカかぶれの飛躍的強化だ。
これまで、デーモンはブリットポップのどーたらこーたらを、
暑苦しいまでの電波発言や、ゴージャスな
サウンドプロダクションで誤魔化していたように
感じたが、本作におけるデーモンのアフリカ面は実に
ディープかつスカイで、非常に深みのある魅力を
湛えている。
ほとんどの場合、フロントマンはある時期をピークに
年々気が狂っていくのが通例だが、デビューから20年近く
を経て、これほど魅力が高まる電波野郎は珍しい。
これは間違いなく、ブラーの最高傑作であると
同時に、アフリカンもどき系の歴史的名盤である。
聴くたびにグレアムの脱退が止まらない。
キングカズ畏るべし !

ボーナストラックが一番美味しかったです

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