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Are You Dead Yet? / CHILDREN OF BODOM
KAKIZAWA ★★ (2009-05-29 17:51:00)
メンバー・チェンジを経て発表された5th。
メロディック・デスのエッセンスを大幅に後退させ、(いわゆる)アメリカンでモダンなサウンドになった……というのが一般的な評でしょうが、個人的には『Hate Crew Deathroll』を発表した時点で、『いずれこうなる』ことは誰もが分かっていたはずだろう、と突っ込みたくなりますね。
無駄話は置いておいて、内容にいきましょう。
ミドル・テンポの楽曲が今までになく多いのが特徴(①、②、⑤、⑥)。文句なしに『速い』楽曲は③。イントロがゆっくりめで途中から速くなるのが⑦、⑧、⑨。
どの曲に関しても言えることだが、『Follow The Reaper』のころなどに見られたネオクラ系サウンドではなく、キーボードも使ったモダン・へヴィネスといった評が正しいような曲たち。
そして異彩を放つのが、Angels Don't Killを彷彿とさせるスロー・ナンバー、④Punch Me I Bleed。ライナーにて『荒涼とした風景が思い浮かぶ』と言わしめた曲だが、個人的にはCOBファンにこの曲を気に入らせることは相当難しいと思う(笑)
で、毎度おなじみのカヴァー曲は……壮大な冗談、とも言うべきものですか(笑) 特に⑩はおふざけすぎる(笑) ⑪は原曲よりもいい雰囲気が出ている気がしなくもない(
で、何度か聞き込んでみると分かると思うが、このアルバムにはメロディがないように書かれまくってるけど実際そんなことはない(笑) ただ、ミックスの問題で目立たなかったり、キーボードに大仰さがないだけである。それが問題なのかもしれないが(笑)
要するに、この変化はネオクラシカルとの決別を意味するもので、今後それを期待するようならこのアルバムを買うべきではない。バンドが『進化』と自称するものを受け入れられる自信がある人にはお勧めできるが。
いっそのこと、『COBとは違うバンド』と思って聴くのもいいかもしれませんね。そうすれば誰も悩まない(笑)
結論:キラー・チューンが人によっては存在しないのが痛すぎるが、『味のある』アルバム。要リピート。カヴァー曲はジョークの分かる人向け。【78点=良盤】
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