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Jerusalem / JERUSALEM
せーら ★★ (2005-07-19 02:16:00)
「ギランが関わった幻の名盤復活/若干20歳程のメンバーによる若々しく疾走感溢れるサウンド/後のNWOBHMにも通じるパワフルさ...」という宣伝文句に加え、エルサレムという何だか素敵な響き、そして魅惑のアートワーク、これで欲しくならないワケがない!紙ジャケなんかじゃなかったら、もっと早く購入していたでしょう。
「幻の名盤に名盤無しと言う。しかし、法外なプレミアが付くことにより価値観が歪み、そういった音楽以外ばかりがクローズアップされ、まともな評価が受けられないということもある。本作がどういう作品であるかは自分の耳で確かめられたし」
これは奥村氏による解説の要約。
で、本作ですが、「良い」です。1曲目「フラストレーション」の疾走感、72年にしてNWOBHMの先駆け、というのはちょっと言い過ぎな気がしますが、とにかく良い。
ホラーチックな「殺人者の悲歌」、民族曲のようなメロからダークなメロに展開する「ビヨンド・ザ・グレイヴ」の2曲も聴き所。BOCやSABBATHの影響が見て取れます。
「地獄のこうもり」では、ジミヘンの有名なあのフレーズを演ったりと、遊び心もあったり。
歌詞の暗さも売り?「闇よ、お前は僕の友だち」「今、頭にその手が触れ気付かされる、俺は死んだのだと」「自分の運命に気付いた、僕も地獄に落ちるのだと」...という具合に、一様に暗い!
70年代ハードが好きな方ならハマれるハズ。「希少価値だけの駄作」何て言わせません。
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