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Bag of Tricks / ANNIHILATOR
火薬バカ一代 ★★ (2008-01-10 21:59:00)
'94年に、ROADRUNNNER RECORDSから離れるに当たってリリースされた、未発表曲&未発表バージョン/テイク集。
この手の企画盤には余り興味が沸かない性質なので、ジェフ・ウォーターズへのお布施のつもりで購入こそしたものの、
碌に聴きもせず長らく放置してしまっていたのだが、ここでの評価の高さにつられて、殆ど10年振りぐらいに
棚から引っ張り出して聴いてみたら・・・いや、確かに良いですよ!これは。
ROADRUNNERの名物A&Rモンテ・コナーが、わざわざ詳細な収録曲解説を寄せている事からも、本作が単なる契約消化用の
企画盤とは一線を画す事が分かるし、楽曲のクオリティの高さは今更に言うに及ばず、1st~3rdの美味しい部分を摘んだ
選曲といい、資料的価値も高い未発表バージョン/テイクの数々といい、ANNIHILATORファンは勿論、
それ以外にもアピールし得るカッコ良さを備えた内容に仕上がっているんじゃないかな、と。
特に個人的にそそられたのが、未発表曲⑪と、2ndデモから収録された名曲⑮⑯の存在。前者はまさに
“SOUND GOOD TO ME"に匹敵するキラー・チューンだし、後者は劣悪な音質に苦笑を覚えつつも、
アマチュア時代とは思えぬ、ジェフのド迫力Voと、演奏/作曲能力の高さに感動すら覚える音源。
ここに更に10th『SCHIZO DELUXE』に収められていた、初代Voジョン・ベイツ時代の楽曲“ANNIHILATOR"('85年)を
加えれば、ジェフが現在に至るまでに辿った音楽的変遷が凡そ把握できるようになり、ファンとしては非常に興味深い。

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