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Don't Believe the Truth / OASIS
ゆうにゃん ★★ (2005-05-31 21:48:00)
待望のOASIS6枚目のアルバム。
3rd以降停滞していた彼らだが、ノエル以外のメンバーも作曲に積極的に加わった事により、非常にクォリティの高い、ヴァラエティに富んだ素晴らしいアルバムが完成した。
また、以前のディストーションがかかった重厚な音作りから離れ、アコースティックギターを多用したラフな仕上がりになっており、ラストの「Let There Be Love」まで一気に聴かせる。
それは柔らかで爽やかな風が吹き抜けていくようで、ビートルズで言えばホワイトアルバムを想起させる。
様々なリズムの楽曲を配置する事で、アルバム全体の躍動感も復活した。
リアムのボーカルも、軽やかに1音1音大切に歌っていて成長の証しが見える。
今作は「ビートルズになりたい」という背伸びを彼らが終え、その思いを解き放った作品ではないだろうか。
勿論、彼らの間では今もビートルズは特別な存在なのだろうが、オアシス節から離れて再び自分達本来のサウンドを模索し、「自由にやろう」という心境に至って、それをこなせるだけの力・精神を身につけたのだと思う。
その自信が、アルバム全体のトーンを柔らかで軽やかにさせているのだろう。
新機軸を打ち出したこの「DON'T BELIEVE THE TRUTH」、そして現在のオアシス…私は断固支持したいと思う。
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