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A Tribute to Mayhem Originators of the Northern Darkness / MAYHEM
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2005-03-15 17:20:00)
MAYHEMのカヴァーアルバムですが…参加アーティストが目茶目茶豪華です。MAYHEMが好きなら購入する価値は絶対にあると思います。収録曲はEuronymous在籍時のものが多く、中には例のDead自殺ジャケのブートに収録された「Ghoul」なんてマニアックな選曲をするバンドもいたりします(笑)

個人的にはWolf's~以降も大好きなので、Blasphemerのペンによる曲のカヴァーが「Into thy labyrinth」一曲のみというのは少し寂しい感じがしますが…また、このアルバムではAttilaのスタイルを踏襲しているカヴァーが多く、ある意味呪詛ヴォーカル物真似大会とも言えるかもしれません(笑)全曲が良いトリビュートという稀有なアルバムですが、以下の曲が特にお勧めです。

Funeral Fog(EMPEROR)
カヴァーするアーティスト、されるアーティストの組合せでもう名曲確定です。原曲の雰囲気を壊さず、コーラスや普通声を入れるアレンジも素晴らしいのですが、なんといってもゲストにAttilaが参加しているのがポイントですね。原曲よりも声に厚みが出てるし、悪魔笑いしてるしもう最高のカヴァーです!!

Carnage(BEHEMOTH)
枯れたような、妙に味わいのあるデス声でのCarnage。
GODさんも仰っていますが、後半のメドレーには私も見事にやられてしまいました…特にFreezing Moonのソロと疾走が融合する所なんてもう、余りにもツボを突き過ぎです。

De Mysteriis Dom Sathanas(LIMBONIC ART)
原曲よりもメロディを前面に押し出したアレンジです。
あの狂気の普通声はどう表現されるのかと思ってましたが、本人のような不安定さこそ感じられないものの、邪悪さは微塵も衰えていないの凄いです。呪文部分の迫力はちょっと足りなく感じるものの、原曲と同じ位好きかもしれません。

Life Eternal(GORGOROTH)
今作品中、何気にイチオシのカヴァー。
テンポを上げたり部分的にカットしたりで、5分足らずの演奏時間になっています。相変わらずの泥臭い邪悪音質でのブラストは充分すぎるほど迫力があります。ヴォーカルもAttilaが提示した唱法に縛られない絶叫で、実に気持ちが良いですね。このテンポだとスローパートが軽快にも聴こえてしまう(笑)

ただ、ちょっとこれは頂けないというものも…
VADERのFreezing Moonですが、やっぱり有名なバンドだけあって演奏は圧倒的だし、バスドラの響きも好きですし、ソロを改変したりスローパートにキーを入れたりという独自の解釈も抵抗無く受け入れられますが、いかんせんヴォーカルが…呪詛やデス声でなく、「呟き」なんですよね…正直迫力に欠けまくりです。
いっそのこと、Maniacの歌うライブ版を参考にすれば良かったのに、と思ってしまいました。

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