この曲を聴け!
Angel of Retribution / JUDAS PRIEST
ロア ★★ (2006-10-31 02:00:00)
隙のない作品だとオレは思いました。
特に1は復活に相応しい力強いナンバーなんですけど、
本当に(感心するほど)よく考えられて作られています。
懐かしさのあるギターサウンドにのせて、
ロブのシャウトがPRIESTの新しい戦いの狼煙をあげるってのが何よりもドラマチック。
しかもロングハイトーン→歌メロ直前でさらに音を高くするっていう繋ぎ。
この時の高さは多分、アルバム内でも一番高いんじゃないかなぁと思います。
で、歌になってからは今のロブにとって一番パワーが出る中音域をパワフルに変更。
まさにやれることを最高の形で詰め込んだ楽曲なんですよねぇ。
これだけでも本人達のやる気と慎重さが伺えます。
で、アルバム全体で言うと、PRIESTによるPRIESTトリビュートって感じです。
そういう感じがする一方で、そこまで懐古的な印象もないのがいいです。
歌詞ではところどころ後ろを見つつも、全体的には前向きなバンドの姿があるのが
心地いいので、ぜひ聴いて欲しい一枚だと思います。
曲数や収録時間も関係して、通して聴きやすいのもいいですね。
新曲は過去の名曲たちには及ばない!って思う人もいるでしょうけど
それは思い入れもあるだろうし、アルバムとしての完成度なら
他のどの作品と比べてもヒケを取らないと思いますね。
同時期ってわけでもないですが、近い時期に出たハロウィンの守護神伝<新章>と
聴き比べるのも個人的には面白いんじゃないかと。
どちらも過去との勝負に出たわけですけど、(しかもほぼ同じ時期の過去ですよね)
両者のアプローチの方法はサウンド面で差が出たなぁとか思いました。
→同意